みそじのおんかつ

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音活真っ盛りのおばちゃんです。

【今月のオススメ記事】

どうして音楽家の私が動画編集に力を入れているのか話すよ



どうして音楽家の私が動画編集に力を入れているのか話すよ
こんにちは、さとう(@sayakasato00)です。

私が思っている事の一つに音楽家はある程度動画編集ができれば良いというのがあります。それはどうしてか?また動画を編集する上で何のソフトが良いのかなどお話して行こうと思います。今後音楽で飯を食いたい!という人は一つ視野に入れるのはアリだと思っていますので、よければ参考にしてみて下さい。

ちなみに私が編集チームとして参加してるスペカンさんの動画はこちら

www.youtube.com

SEKAI NO OWARI、ゆず、井上陽水、家入レオ、Official髭男dismなどのアレンジ、プロデュースで活躍する保本真吾さんへのフィンガードラムレッスン風景です。フィンガードラムに興味がある人のほか、音楽家へも役立つ話があるのでぜひ。

今から音楽だけで新規参入するのは難しいのか?

若い世代の方々はそんな事はないと思うのですが、私のような三十路を超えた世代には正直難しいと思っています。なぜかと言うと現代は知らない人の音楽を4分間でも聞く事が出来ない人が増えたからです。自分に置き換えると分かりやすいかもしれません。SNSの中で音楽を知るきっかけってMVだったりする事が多くありませんか?

映像がキレイなもの・面白いもの・人が見えるものなど、ただ一枚の黒い背景にタイトルだけ書かれているというような動画よりも動きのあるものの方がより人を惹きつけます。私達は多く普及され、情報過多となった現代で自分に合うものを知るきっかけの一つとして映像を重視しやすくなったのだと思っています。映像から入って音楽を聞き、その音楽が気に入れば他のものも聞いてみよう!となります。ですので、MVがあるというのは音楽を聞いてもらえる可能性が雲泥の差ではないかと考えています。

もちろんSpotifyなどのサブスクサービスを利用して新しい音楽を発見している人もいますし、私もその一人なので全ての人がそうとは言いません。しかし、映像を重視する人が増えたのは紛れもない事実です。我々は有線やラジオで優先的に音楽を流してもらう事が出来るわけではありませんので、有名なアーティストよりも映像に力を入れるべきではないかと考えています。

難しい事出来ないんだけど…

とは言ってもいきなり動画編集でアニメーションやボカロPVのような難しい事が出来るわけがありません。

私がおすすめする方法としてはスタジオで録画した映像に歌詞を入れ込む方法です。メンバーが5人いる場合、みんなスマホを持っていれば5つのカメラがあるわけです。最近のスマホは画質も良いですから、十分映像として使う事が出来ます。別々の角度からメンバーを録ったり全員を映して、それを入れ替わり編集すれば、それだけで結構良いMVを作る事が出来ます。そこに歌詞を表示させれば簡易的ではありますがMVが完成します。

また、間奏でメンバーが揃ってジャンプし、スローモーションにするだけでもそれっぽくなります。
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その他、スマホを駆使したMVは本当に沢山あります。

www.youtube.com

大切なのは発想力だけで、高額なお金を出さなくても手軽にMVは作る事が出来ます。

無料で動画編集をしたい

実際に自分が動画編集をする事が出来るのかどうか分からないからまずは無料で始めてみたい…と言う人は多いのではないでしょうか。そこで無料で使用出来るおすすめの動画編集ソフトを紹介したいと思います。

Aviutl(Winのみ)

Aviutl(Winのみ)
フリーソフトの中ではかなり有名なAviutlです。KENくんという方が開発したソフトで最終更新日が2019年となっていますが、今でも人気のソフトです。フリーながらアニメーションも出来ますので動画師と言われる方々も使っている人が多く、私も以前まで使用していました。

ソフト一本でこんな事が出来ます。

www.youtube.com

スターカトカ様の動画を引用させて頂きました。

導入が少し手間ですが、自分流にカスタマイズする事が出来るので、慣れてしまえば使い勝手の良いものです。長時間の動画ファイルを読み込むのと、多くのアニメーションを作成すると重たくなりますが、簡単なMV作成であればこれで十分過ぎる位です。また有志の方々が多くの高性能プラグインを発表されているので、BPMに合わせて画像を拡大縮小させる、オーディオスペクタクルを格好良くするなど様々なことが出来ます。

ぶっちゃけこれだけで仕事出来るレベルのソフトです。納品形式がプロジェクトファイルなどない限りはこれ一本でOKです。ブログや動画などの情報が多数あるのも強みです。

ダウンロードはこちら

DaVinci Resolve 16

DaVinci Resolve 16
こちらはMac、Windows、Linux全てに対応していますので、OSを気にする事なく使用する事が可能です。有料版は¥33,980なのですが、無償版でもかなりの高性能ソフトです。有料版との違いは空間的ノイズ除去などのいくつかのエフェクトや4K非対応です。有料版付属のエフェクトも透かしが入りますが使用可能です。コラボレーション機能というものもあるので皆で編集し合うなんて事も可能です。

プロジェクト画面がFinal Cut Proに似た感じなので、Macユーザーは入りやすいのではないでしょうか。先程ご紹介したAviutlはタイムライン上に動画のキャプチャ的なものがないので、どこを編集してるのかひと目で分かるのはとっても便利です。
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また企業が開発しているソフトなのに無償版は無期限で使用可能、しかも商業利用もOKです。こちらも一時期使用していましたが、動画編集をメインにと考えるのであればかなり良いと思います。Aviutlに比べ動作も軽いイメージです。Aviutlとの違いはアニメーションのみを作る事は出来ない事でしょうか。しかし画像に様々なアニメーションをつけたり、テキストにも効果がつけられます。また動画のカットをした際にAviutlは自動的に隙間が埋まりませんが、DaVinciは自動でその隙間を埋めてくれるので、作業効率が上がります。多くのカットをする場合は馬鹿に出来ない機能です。

【番外】有料版ならAdobe製品が良いと思う

有料で製品を探すのであればAdobe製品が一番良いのではないかと思っています。企業に対して仕事を請け負う場合、Premiere Proの形式で納品してほしいと言う依頼が少なくないです。しかしAdobe製品は買い切りという制度が廃止され、現在はサブスクサービスのみとなっています。動画編集特化Premiere Proや、モーショングラフィックス特化After Effects単体であれば一つ当たり2,480円(月額)ですが、全てが使用出来るコンプリートプランは5,680 円(月額)です。高いです。むっちゃ高いです。

将来的に音楽業以外にも仕事がほしいと思っている人は検討しても良いのではないかな?と思う程度で、自分のMVだけ作成したいと言う場合は上記に紹介したソフトで十分だと思います。

Adobe製品の何が良いかと言うとそれぞれのソフトと互換性があるので、After Effectsで制作したデータをそのままPremiere Proに取り込む事が出来たり、IllustratorのデータをPremiere Proに取り込んで広告動画(よくYouTubeに出てくるような漫画のやつ)が作成出来たりします。流石世界標準と言ったソフトです。そして軽い。無料ソフトではなかなか実現できない位の軽さがあります。

仮に音活ユーザーでない方でこのブログを見ている人、将来的に動画をメインで扱いたい。または音楽以外にも力を入れたい!と思う方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

これからの音活はチームが優位

一個人として思う事ですが、今後のネット内での音活はチーム編成がめちゃくちゃ強いと思います。現在私はフィンガードラマーのスペカンさんの動画編集チームとして参加しています。それはどうしてか。自分が楽曲を発表していない(製作中)でも別の形で露出が可能なんです。

もちろん動画編集は拘り始めるととんでもなく時間がかかりますし、本業が疎かになれば本末転倒です。しかし、幸いにも私は個人で楽曲制作のチームがありますので、アレンジャーと協力しつつ制作が可能です。そういうチームがあれば自分が動画などの別の制作をしている間も楽曲制作は止まらないんです。そして露出は色々な形で増えていきます。

今の音楽制作はクオリティだけでなく様々な要素が絡んできます。その中、一人でやれる事は限界があります。せっかくSNSはという他の方と繋がれるツールがありますし、駆使をした上で楽しく制作ができれば一番良いのではないでしょうか。音楽を作る事も動画を編集する事も時間がかかるのに世間はそれを求めている、じゃあどうするかという形で考えてみると、もっと楽しく音活が出来るのではないかなと思っています。

現在、スペカンさんは動画編集者を募集していますので、興味のある方はぜひスペカンさんのTwitterへどうぞ。

少しでもこの話が役にたてば幸いです。