みそじのおんかつ

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【作曲】メロディをつける時の目安知ってますか?



メロディをつける時の目安知ってますか?
こんにちは、さとう(@sayakasato00)です。

ボーカリストで無い方がメロディを付ける時に「音域が広くなりがち」という点があります。今回はどれ位の音域を目安に作るべきか、またどんな風にメロディを構築していくと良いか、と言う話をしていこうと思います。今はVOCALOIDなんかもあるために結構幅広い音域でも無理なく歌わせる事が可能になっていますが、人間の声となるとなかなかそれも難しいもの。もちろん幅広い音域を出す事が出来る方が多くいますし本当に凄いなぁと思います。しかし、特にポップスというジャンルで重視するべきだと考えていますがどんな人でも口ずさみやすいメロディというものはとても重要になります。

口ずさみやすいメロディ=覚えやすいメロディです。それをどのように作るかの方法を記事にしたいと思います。

メロディ構築は1オクターブ半を気にかける

メロディ構築は1オクターブ半を気にかける
人間が歌う事を前提とした楽曲のメロディを作る上で特に大事なのが1オクターブ半の音域の中でメロディを作ると言うことです。もちろん人間はもっと広い音域の声が出るものですし、作曲者ももっと高い音・低い音を出したい!と思うかもしれませんが、音域が広すぎる曲は歌いやすいメロディとは言えません。ということは口ずさみやすいメロディではないと言う事です。仮にキーがC(ド)だった場合はド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファの中でメロディを作っていくのが良いです。

男性の一般的な音域

男性の一般的な地声の音域はlow G(G2)からhi A(A4)になります。メロディとして考えるはmid1 C(C3)からhi A(A4)で考えると良いでしょう。

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また裏声の範囲はmid 2G(G4)からhi D(D5)で考えると良いでしょう。

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女性の一般的な音域

女性の一般的な地声の音域はmid1F(F3)からhiD(D5)です。メロディとして考えるはmid1G(G3)からhiC(C5)で考えると良いでしょう。

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また、裏声の範囲はhiB(B4)からhiE(E5)で考えると良いでしょう。

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【小噺】真ん中のドはC4

音階を伝える時にmid2とか、hiとか、C4とか…最初は何のこっちゃ分からないと思います。鍵盤を見ていただけると分かると思うのですが、基本的に真ん中のドは鍵盤でも中央に存在しています。それをC4と呼びます。たまにC3で表記されている事もあります。基本的な呼び方をまとめると以下の通り。
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これ、どうしてそれぞれ開始位置が違うのかと言うと、midCなどの呼び方は日本独自のものだからです。C4などの数字表記は世界中で使われています。なので、個人的には数字表記の方を覚えれば良いんじゃないの?と思ってます。が、両方覚えてた方が楽です。最初は訳がわからなくなると思いますが、C4=mid2C=真ん中のドと覚えておくと楽です。

自分の歌える音域はどれくらいなんだろう?と覚えておくと仮歌を依頼してもらった際にもすぐに答えられますし、ボーカリストはぜひ覚えておきましょう。

メロディは押し引きが大事

メロディを作る上で大事なのはリズムや音の押し引きです。様々な楽曲を聞いていると分かると思うのですが、全てのセクションが同じような構成ではなく、「Aメロでは言葉を多く入れたから、サビは伸びやかにしよう」「Aメロは低音だからサビは高音を多く入れよう」というような押し引きが散りばめられています。

仮に自分がリスナー側だとして、ずっと同じようなリズムやメロディは頭に残りますか?というように第三者目線でメロディを聞く事が大事になってきます。もちろん意図的に全編に渡って言葉をたくさん並べている曲も存在しますが、やはり印象に残る楽曲はそういうメリハリがしっかりしている曲が多いです。

ずっと裏声は面白味のない曲になりがち

最近の曲は高いメロディが多いのでついつい高い音を多く使いがちなのですが、それも考えものだと思っています。裏声は終始使うと面白味のない曲になりがちだと思っています。サビの1音目に持ってきたり、サビ終わりに持ってきたりここぞという所で使用することでその綺麗さが活かされますし、リスナーも「おっ」となるのではないでしょうか。

ブレスの位置を大切に

音域と同じ位大切なのはブレスの位置です。VOCALOIDはブレスをしなくてもずっと歌う事ができますが人間はそうもいきません。またせっかく歌いやすく口ずさみやすい音域の中で作ってもブレスの位置が無いのでは結局は歌いにくいメロディになってしまいます。

一番良い方法は作った後にラララで構いませんので自分で歌ってみる事です。誰に聞かれるわけではないのでメロディが多少外れてしまっても全く問題はありません。大切なのは適正なブレス位置を考えて作られているかと言う事です。ボーカリストにとっては休符も歌の一部ですから、メロディを詰め込まないといけないなんて事は全くありません。それよりも印象のあるシンプルなメロディがポンと入ってくる方がより素敵な楽曲になるのではないかと思います。

まとめ

特に作曲家の方で悩みがちなのは異性へ楽曲提供する時でしょうか。もちろん歌う方がどれくらいのキーが出せるのかを把握しているのは大切な事ですが、作る側も無理のない音域で作る事が大切です。最初のうちはメロディを作ったら自分で歌ってみるのが一番良いと思います。

また人間が歌うポップスというものはメロディがシンプルな方が記憶にも残りやすいですし口ずさみやすいです。鼻歌で歌ったものの方が良いメロディである事は多々あることなので深く考え込むより自分の感性を大切に作ってみる方が名曲が生まれるかもしれませんね。

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