みそじのおんかつ

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音活真っ盛りのおばちゃんです。

【今月のオススメ記事】

VSTにも負けないSoundFontをご紹介するよ



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こんにちは、VSTもSoundFontも好きなさとう(@sayakasato00)です。

今回は特にStudio One Primeを使っている人に向けての記事。

VSTプラグインばかり有名ですが、負けず劣らずなSoundFontについてお話したいと思います。

 

Studio Oneは最上位版でしかVSTが使えない?!(追記有)

Studio Oneは

  • Prime(使用制限無し無料版)
  • Artist
  • Professional

と3つのグレードがあり、その中でVSTプラグインが元々使えるのは最上位版のProfessional版のみ。

Artistでも別売りのアドオンとなっています。

2020年7月8日に発表されたStudio One 5からArtist版でもVSTなどのサードパーティプラグインの使用が可能になりました!


 

もちろん無料版のPrimeも使う事は出来ません。

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私は元々、VOCALOID製品に付属されるピアプロスタジオ版(Artistと機能はほぼ同じ)を使用していた事もあり、VSTが使えない事に困っていました。

世の使えると紹介されるプラグインは大体VST。

私はStudio Oneの中にあるプラグインで曲を作るか、Professional版を買うしかないかなぁ…と悩んでいました。そこで目にしたSoundFontという文字。

これは一体何だ?と思って調べる事にしました。

 

SoundFontって何?

E-mu Systemsが開発したフォーマットで、一つのファイルに複数の音色データを含めることができる為、GM配列に対応したデータも存在する。

対応しているハードウェア(SoundBlaster)や、ソフトプレイヤーで読み込んで使用する。 (ニコニコ大百科より引用)

 すごくざっくり説明すると、読んで字のごとく、「サウンド=音色をフォントのように使えるもの」というものです。

 

DAWを購入した直後であれば、付属音源でも楽しく作曲ができるのですが、長く使っていると

  • もっと迫力のあるドラムが欲しい
  • 付属に無い音を使いたい

などなど、欲が出てくるわけです。

 

そんな時重宝するSoundFont。

メリットはなんと言ってもクオリティの高い音が多いと言う事でしょう。

そしてStudio One Primeでも使える

VSTが使えないStudio One Primeユーザーにはまさに救世主。

 

しかし、そんなSoundFontもデメリットはもちろんあります。

SoundFontのデメリット
  • 重たい
    (たくさんのwavファイルがSoundFontを経由し、プレイヤーに届き音が鳴るのでSoundFont自体は軽くても、wavファイルが膨大)

  • シェアが少ないので欲しい音が少ない
    (これは主に私がメインでSoundFontを使っていた時の感想です。生音はめっちゃ良いのがたくさんありました。)

  • 海外サイトで入手がメインとなるので、ある程度の英語知識がないと危ない
    (これはVSTプラグインでも同じ事が言えますが、保管場所はだいたい海外サイト。下手なリンクをクリックしない事を守っていれば問題は無いです。)

 

SoundFontが使えるプレイヤーって?

さて、色々ご紹介してきましたが、そもそもSoundFontにはプレイヤーが無いと使えない。って事で無料で使用が出来るSoundFont用プレイヤーをご紹介したいと思います。

 

※HALionやKONTAKT、BATTERYをお持ちの方であればそちらでも使う事が出来ます

 

Studio Oneで使うならPresence

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Studio One Primeにも元々付属されているPresenceであればSoundFontを読み込ませて使用する事が可能です。

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Studio Oneを開いた際に左上に表示されているメニューの中から

Studio One → オプション → ロケーション → サウンドセット

と進んでもらうと、上のような表示が表れ、現在SoundFontがどこに保存されているのか分かります。

特に設定していない場合は

C:\ユーザー\ドキュメント\PreSonus\Studio One\Sound Sets

となっていると思います。そこに新しくSoundFontを保存することで、Presenceで使用する事も可能となっています。

 

Cakewalk社「sfz」

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次に他のDAWで使う場合、こんなフリーソフトがあるよ、というご紹介です。

SONARの生みの親(だった)のcakewalkがフリーで配布しているVSTiのサウンドフォントプレイヤーです。
シンプルかつ動作も軽いので、大容量のSoundFontでも読み込む事が可能です。

現在、本家URLはリンク切れになっており

こちらのサイトで入手する事が出来ます。

こちらのソフトが読み込めるのは

  • .sfz
  • .sf2
  • wav

となっています。

Reaperで使用する際の注意
Reaperで使用する場合は注意が必要です。
1つだけ起動する場合には問題ありませんが、複数起動する場合にはそれぞれのトラックのメーターが振り切れてしまい、爆音が鳴るor音が鳴らなくなる、と言った現象が起こります。
この現象を解消するには以下の通り。
  • VSTi呼び出し画面を開く
  • 右クリックし「separate process」または「dedicated process」を選ぶ
  • sfzを起動する

 

Prodyon社「Phenome」

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 こちらも有名なSoundFont用プレイヤー

どのチャンネルに何のSoundFontを読み込ませているのかすぐに分かるのは魅力的な点

先程ご紹介したsfzでも出来るのですが、見やすい方が楽だと思う。

 

ただ、複数のsfファイルをロードするので動作が少し重たい。

こちらから入手が可能です。

 

オススメSoundFont

さて、ここから私が使っていたものや改めて調べていて面白い!と思ったSoundFontをご紹介します。

 

ゲームボーイサウンドフォント

ファミコンの音(ピコピコ音)を鳴らす事が出来るSoundFontです。

かなりいい音です。

そして、安心の日本語サイト。

サイト上にサンプルとしてどんな音が使えるのかという楽曲もあります。

 

Estate Grane Piano Le

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かなり音の良いピアノ音源。

動画の後半で音色を確認する事が出来ます。

こちらから入手可能です。

リンク先での注意
製作者の基本小売価格は5ドルなので、Name Your Price($)と書かれた所が「5.00」となっています

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0.00に変更する事で無料で手に入れる事が可能です。
個人的には製作者への感謝の気持ちとして、動画を見てで欲しい!と思った方は5ドルで購入するのが良いかなぁ、と思います。

 

SGM-V2.01

とりあえずこれ入れとけば大丈夫って位色々入ってるSoundFontです。

参考として

この辺や

この辺を見ていただければ大体のイメージが掴めるのでは。

こちらから入手可能です。

 

yk_koto

少し珍しい琴のSoundFontです。めっちゃくちゃ音色が良い感じ。

こちらでどんな音なのか確認する事ができます。

そして安心の日本語サイト。

こちらから入手可能です。

 

SoundFontは使える!

さて、様々とご紹介してきましたが、SoundFontは使える子です。

マイナーなイメージはあれど、探せば本当に沢山のSoundFontがありますし

どれもクオリティの高いものが多いです。

沢山の有志の方が作って下さっているSoundFontをありがたく使わせてもらい、ぜひ有効的に使用してみてください。