そもそも胸式呼吸と複式呼吸の使い分けができてるかね?という話
最近肩こりが激しいさとうです。
肩がこってると歌をうたうときにも影響するので、体のケアはするようにして下さい。
と自分に言い聞かせます。今日は胸式呼吸と複式呼吸の違いと、複式呼吸のやり方などをまとめていこうと思います。
胸式呼吸と腹式呼吸の違い
歌う時は複式呼吸が良いと言われますが、そもそも何故複式呼吸なの?というと、吸える空気の量の違いが大きな理由の一つです。
とは言われていますが、胸式呼吸と複式呼吸の違いってなんなのさ?と思う方もいるかと思うので、まずはそこからまとめていきます。
胸式呼吸とは
50m走などした後にハァハァと浅い呼吸を繰り返すアレです。スピードのある呼吸です。肺の回りにある助骨同士を動かしますので、肺や胸に直接空気を送り込んでる感覚を感じるのではないでしょうか。首周りや肩の筋肉を使うので、力が入り堅くなりやすく発声がしにくい為、歌には不向きな呼吸と言われています。
腹式呼吸とは
仰向けで寝てる時の呼吸、と一言で言ってしまえば簡単、な程リラックス出来ている呼吸です。肺に空気を入れるというより、息を吸うと横隔膜が下がり、それによって肺に空気が入っていくという方が近いです。横隔膜の上下による呼吸法ですので、呼吸を肩や首の力が入る事なくたっぷりと吸うことが可能です。
そのために歌向きの呼吸と言われています。
胸式呼吸は吸う呼吸 腹式呼吸は吐く呼吸
と思ってます。胸式呼吸で代表的なのは先程話した50m走やため息。吸う事を意識すれば息は勝手に出ていきます。逆に腹式呼吸は吐くことだけ考えるとすぐ出来ます。
胸式呼吸のやり方
お腹は膨らませず(むしろ凹ませる位)、胸が大きく膨らむように鼻から吸い込みます。お腹はそのまま、ゆっくりと口から吐き出します。
複式呼吸のやり方
一度全ての空気を根こそぎ吐き出して下さい。吐ききった所で2秒息を止めて、力を抜いて下さい。空気が一気に入ってくるのが分かるはずです。
上記2つで胸式呼吸と複式呼吸の違いがすぐ分かるはずです。
また、腹式呼吸の方がたくさんの息が吸えるのが感じられるのではないでしょうか。
本当に胸式呼吸は歌に向かないのか
ボイトレに通っていると「胸式呼吸じゃ駄目だ」「腹式呼吸しか使っちゃ駄目だ」と言うような腹式呼吸教か!と思うくらい胸式呼吸はいけないと言われる事が多いです。
さて、私は思うのですが、本当に胸式呼吸は一切使ってはいけないのでしょうか?
胸式呼吸のメリットとデメリット
もちろん、胸式呼吸だって呼吸なんですから、歌という点でもメリットはあります。しかし、下記で書いた通りデメリットの方が多い(個人主観)
メリット
緊張感のある声になるので、強い感情を伝えたいという曲には向いています。また、切なさを表現出来る声になります。
デメリット
力みやすくなる。呼吸が浅い為にコントロールがしにくく、ロングトーンには不向き。ぶっちゃけとても高難易度。
と、デメリットの方が多くはありますが、身につくとめちゃくちゃ武器になる。
表現力を上げるには覚えておいた方が良い手法だが
ここで、陥りやすいのが腹式呼吸が出来てないのに胸式呼吸を覚える事。
基本が出来なきゃ応用が出来ないのはどんな事でも同じです。
しかも、上記に書いた通り、胸式呼吸は吸える息の量が少ないので、コントロールが難しい呼吸法です。まずはしっかりと腹式になれて、胸式を取り入れていきたいですね。