サンプル音源信仰派と拒否派に真面目に意見する
こんにちは、さとう(@sayakasato00)です。
サンプリング音源を巡る争いは恐らく終わらないでしょうが
一個人の意見を言うと
使いすぎも使わなすぎも良くない
と思っています。
今からそれについて真面目に話します。
サンプル音源とは何か
特にDTMをやってる人からよく聞く言葉サンプリング音源
たくさんのサンプリング音源が無料で提供されていたり、販売されていたりします。しかし、そもそもサンプリング音源とは何なのか。
サンプリングとは、過去の曲や音源の一部を引用して、再構築する事で新しい楽曲を作る事です。楽器の音や自然の音、歌の一部などもに含まれます。
ざっくり言うと「元からあったいい感じの曲のここだけ使いたい!」という考えで始まったものです。
ヒップホップやR&Bでは良く見られる技法の一つで、昔の音源からベースや歌の一部を抜粋、同じパートをループさせる事で新しい曲を作り出す事を指します。
ちなみに、本来の意味としては
音をデータとして取り込むこと全般を意味します。
これなんか凄く面白い動画になっています。
任天堂の音をサンプリングし、新しい楽曲を生み出しているというのがよく分かる例です。
フツーに格好いいぞう。
サンプル音源を使うメリット
その①曲作るのが楽
聞けない人はこちらから
こちら制作時間10秒。
トラック3つ(笑)
これは極端な例で出しましたが、サンプリング音源を使うとこういう事が可能。
ちなみにこちらはStudio Oneに元々入っていたサンプリング音源を使用しました。
この曲格好良い、好き。
その②好きなアーティストのドラムと同じ音に出来る
例えばそのアーティストがワンショットのサンプリング音源
(ドラムなどにある一回だけ叩かれている音の事です。)
例えば、DAWに付属のものでもシンバル一つで色々ある
(音量少し小さめで聞いた方が良いかも。)
聞けない場合はこちらから
なので、その時の気分で色々な音を使い分けられる。
私は使い慣れているのでBATTERY 4を使っていますが
Studio One付属のIMPACTも良い感じ。
どちらも気に入ったキットが出来れば、プリセットとして保存が出来ます。
その③時短
これはデカイかもしれない。
サンプリング音源を使わず一から音を作り込むとなると相当時間がかかるし、最初は何がなんだか分からん!ってなって挫折します。
サンプリング音源の良い所は既に楽曲(サンプル楽曲)として「こんな感じの音だぜ!」って言うのがわかっていますので
シンバルがコレが良い
スネアはコレが良い
と選ぶだけで良いという利点があります。
サンプリング音源を使うデメリット
その①サンプリング音源に頼りすぎて自分の音が作れない
シンセもプリセットばかりに頼りすぎて1から音を作れないのはよくある話です。
また、時間をかけて作っても結局サンプリング音源の方がいい音、もあるあるな話。
その②サンプリング音源に頼りすぎてフレーズが浮かばない
これもよく聞く話。
例えばダブステップを作る時って、自分で1からワブルベース作れたとしても、そこからフレーズをうまく作るのがすごい難しい。
しかし、ワブルベースのサンプリング音源さえあれば、いい感じのフレーズと音が手に入るので、つい多様してしまった結果、曲は作れるけど音は作れません、となります。
その③どこかで誰かが同じものを使ってる可能性が高い
これはもう仕方がない事なのですが、無料提供されているもの販売しているもの含めて、自分だけが持っているものは無いと思います。
そのため、多様していると自分の身にならない事にプラスして
「●●さんのパクリじゃね?」
と言われる可能性も無くはないです。
サンプリング音源は善か悪か
そんな事を私が決めるのはおこがましい話ではありますが
ワンショットなら良いじゃん!
と思っています。シンセのサンプリング音源だとメインの音になるので、どうしても似たような曲調にもなりますが、ワンショットであれば、音が似ていても全く違う楽曲にも使えますから、その辺はどんどん利用して良いのでは、と思っています。
深夜の2時間DTMでも投稿した
今日はドラムンベース
— さとうさやか@Dr,Gt,Baを経て人差し指でエモいEDM作る人 (@sayakasato00) October 12, 2019
ドラムンベース作るのむずい!
作ってたらカノンリミックスになってました。#深夜の2時間DTM pic.twitter.com/36h7C5uiTH
こちらの曲もドラムはサンプリング音源です。
初心者の人も上級者の方もサンプリング音源を毛嫌いせず、しかし使いすぎず
上手くお付き合いできればよいのでは。